酸っぱいつゆが上がってきたり,喉のイガイガなどの違和感がある状態を呑酸(どんさん)といいます。
呑酸は,胃酸をはじめとした胃内容の逆流に伴うことが多く,胃食道逆流症と呼ばれます。
胃食道逆流症は,食道〜胃〜小腸〜大腸に至る一本の長い管のうち,いずれかの動きが悪く,最終的に胃酸などが逆流して生じます.その原因により治療が異なります。
検診の胃カメラなどで,逆流性食道炎を指摘される方が増えています。胃酸などの逆流によって,実際に粘膜が傷んだ状態を逆流性食道炎と呼びますが,傷み具合と症状の強さにあまり関係がありません。逆流性食道炎は胃食道逆流症の一部と言えるでしょう。胃食道逆流症では,胃カメラで粘膜の傷みが確認されなくても,強い症状がある場合があります。
受診されたら…
お話を伺い,触診,採血やX線写真の検査を行って原因を調べます。
その後,必要に応じて超音波検査/内視鏡検査などの詳しい検査に進みます。胃食道逆流症の原因はその方によって異なり,適切に診断して症状の改善に努めます。
一覧に戻る