
症状のないうちに内視鏡検査を受けて早期発見と予防を

「胃の調子がなんとなくおかしい」「気分が悪い」「下痢が続く」など感じたことはありませんか?
食べ過ぎや飲み過ぎなどが原因で一時的に不調になることもありますが、その場合は通常、その日か翌日には自然に回復し、あまり心配する必要はありませんが、
以下のような症状が続く場合には、何らかの病気が原因となっている可能性があります。
ここでは、よくみられる胃腸の病気を紹介します。
胃内視鏡でわかる疾患
ピロリ菌感染
ピロリ菌は食べ物や飲み物、唾液などを通して口から感染します。ただし、成人となってから感染することはほとんどなく、免疫力の発達していない乳幼児期に感染しやすいといわれています。感染経路としては上水道の発達していなかった昔には井戸水が原因と考えられていますが、上水道の発達した現在では家族内感染の可能性が指摘されています。つまり、ピロリ菌を有する親御さんが口移しで子どもに食べ物を与えるといった行為は、ピロリ菌を感染させる可能性があると考えられ注意が必要です。ピロリ菌は内服薬で除去できるため、不安な方はお気軽にご相談ください。
胃ポリープ
症状が出ることはほとんどありません。治療が必要になるポリープはまれですが、胃がんに進行するものも存在するため、内視鏡検査による精密検査及び定期的な経過観察が必要です。一部、ピロリ菌の治療で縮小、消失するものも存在します。
胃アニサキス症
イカやサバの生食が原因で寄生虫が胃に入り込み強い痛みを起こします。内視鏡検査を行い寄生虫を除去することで痛みが消えます。
大腸内視鏡でわかる疾患
ポリープ
症状が出ることはまれですが、大きいものになると出血を起こすこともあります。大部分は良性のポリープですが徐々に大きくなったり、一部にがんの混在を認めることもあるため、5mmを超えるものに関しては内視鏡での切除をお勧めします。
大腸がん
頻度が高く女性でのがん死亡数で第一位、全体でも第二位のがんです。小さいうちは内視鏡での切除が可能で、早期発見が非常に重要です。小さいうちに症状が出現することはまれですが、大きくなると出血を起こしたり、腹痛や下痢、便秘を来したりすることがあります。早期に発見するには検診等で便潜血検査を受けることも有用です。
自己判断せず気になったら受診することも視野に入れましょう。お電話にてお気軽にご相談ください。

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